さきゅ・・・砂漠へ!!『前編』


羽田空港…

そこには血の気の多い、好奇心を抑えられない旅人たちで溢れかえっていた。

空路という移動を極限まで効率化させたルート。

その道を行こうとするならば、お高い航空券を手にする必要がある。

地上路から遠出すれば飛行機を利用するより安く目的地にたどり着けたりする。

高速バス・青春18切符を利用した電車跨ぎ…。

新幹線ちゃんは例外だ。飛行機より高かったりする。

だが!!お金もそうだが、時間がかかる地上路は今回都合がつかない。

シャラリーマンに長期休暇はないのだ。

そして今回は文字通りの遠征である。

砂漠…

そう、まさに冒険家らしい冒険・旅フィールドだ。

幼い頃の夢であった冒険家。

砂漠とはまさに、冒険感を味わうにはうってつけの世界なのである。

そりゃいかないわけにはいかない!

向かう先は人外魔境の代名詞である砂漠。死の危険が付きまとう。

飛行機内では今までの思い出が走馬灯のように駆け巡った。

中学校の頃に歌った”大地讃頌”と”時の旅人”がBGMとして流れていた。

深い森の奥で秘密基地を作った記憶。

初めて女の子に告白して振れられた淡い記憶。

ガリガリ君を食べて出た当たり棒を川に落とした記憶。

全てが僕の力になっていた。

これらの思い出が今の自分を後押ししてくれる。

例え苛酷な砂漠の中でもきっと僕はやっていける…

何の根拠もない全能感に酔いしれながら、CAが注いでくれた紅茶を嗜む。

心の準備は出来た。何の後腐れもない。

およそ一時間のフライトを終え、僕を迎えてくれたのは…

沢山のコナンだった…

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